奈良有名専門店会 × 奈良女子大学

2017.12.29

奈良の醤油蔵を見学

2017年9月30日(土)

 

何となく空気も秋めいてきた9月の末、北京終町にある井上本店さんの醤油蔵を見学させていただきました。

 

 

近鉄奈良駅から南に下り、餅飯殿センター街、そしてならまちエリアをさらに南に抜けた先にあるレンガ造りの建物が目印です。
この建物は醤油や味噌の原料などを保管するための蔵として使われており、レンガの持つ特性によって「夏は涼しく冬は暖かい」という、保管に適した環境となっているようです。

 

 

この記事を読んでくださっている皆様は、醤油がどのような工程を経て作られているのかご存知でしょうか?

大豆、小麦、食塩というシンプルな原料からあのお醤油ができるなんて、なかなか想像がつかないですよね。


私たちの生活に馴染みのあるものがどのように作られているのか、その裏側を見られるというのはなんだかわくわくします!

 

 

今回はその見学中のシーンを少しご紹介したいと思います。

 



建物内に佇むとても大きなタンク。こちらは醤油や味噌の原料である大豆を蒸すための機械なのだそうです。実際に間近で見てみると、写真以上に迫力があります!

 

 



こちらは「もろみ」を作るのに必要な食塩水を作る塩樽。
樽の外側にびっしりと付いている白い塊は、塩分が樽の外に染み出してきて固まったものなのだそうです。とても長い年月使われてきたのだということが分かりますね。

 

 

 

こちらの写真に写っているのは、発酵・熟成したもろみを絞って「完成まであと少し!」という状態になったお醤油。これを「気揚げ(きあげ)」と呼びます。

味見もさせていただきました。
搾りたてのお醤油を味見するという貴重な体験!

 

ちなみに、この気揚げができるのと同時に発生する粕は、動物の飼料として使われるのだそうです。

 

 


一通り見学を終えた後は、様々な種類の味噌や醤油を試食させていただきました。

どれも、普段使っている醤油に比べて芳しい香りがより強くふわっと鼻に伝わってくるような印象を受けました。
井上本店さんで作られる醤油は醸造期間が長いため、少量使うだけでもしっかりとした味、香りをつけてくれる、とのことです!

 


醤油作りに関して何も知らなかった私にとって、「醤油の材料が醤油になるまで」の工程を一通り見ることができた今回の見学はとても興味深く、勉強になる貴重な機会となりました。

 

案内をして下さった社長の吉川さんもとても気さくで面白い方で、本当に楽しく見学させていただくことができました!ありがとうございました。

 

 

●井上本店
奈良市北京終町57

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